イングランド女子代表、2大会連続ベスト4敗退 主将DFがPK失敗を悔恨「期待を裏切った」
1点ビハインドの後半34分、VARでPKを獲得するもホートンの一撃は相手GKがストップ
フランス女子ワールドカップ(W杯)準決勝が現地時間2日に行われ、イングランドは王者アメリカに1-2で敗れ、2大会連続でベスト4敗退となった。キャプテンのDFステフ・ホートンは後半39分にPKを失敗し、悲劇を味わった。試合後には「私がチームの期待を裏切ってしまった」と沈痛なコメントを残している。英公共放送局「BBC」が報じた。
試合は前半10分、王者アメリカのFWクリステン・プレスがヘディングシュートを決めて均衡が破れた。しかし、同19分にはイングランド代表FWエレン・トニ・ホワイトが左からのクロスボールに右足で上手く合わせて、1-1の同点とした。オープンな展開となるなかで、アメリカは前半31分にベテランFWアレックス・モーガンが勝ち越しのヘディングシュートを叩き込んだ。
イングランドは1-2で迎えた後半22分、巧みなパス交換でホワイトが最終ラインの裏に抜け出し、左足のシュートでゴールネットを揺らした。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、判定はオフサイド。続く同34分にはVARでPKを獲得したが、主将DFホートンのキックはGKアリッサ・ナアーに読み切られて同点ゴールを奪うことはできなかった。
試合は2-1で終了し、アメリカが3大会連続で決勝へ駒を進めた。イングランドは日本に敗れた2015年大会に続き、またもベスト4で敗退となった。
試合後、PKを失敗したホートンは「言葉にするのが難しい」と沈痛な面持ちで試合を振り返った。キャプテンとして、チームを勝利に導けなかったことに大きな責任を感じていたようだ。
「最後には彼女たちにも勝てると分かっていた。私たちの目標は勝つことだったけど、それができなかった。(PKキッカーは)今日言われた。たくさん練習していて、自信もあった。それなのに上手く通じ合うことができなかった。残念。私がチームの期待に応えられなかった。本当に悲しい。あと少しのところだった。すべてを出して戦ったみんなのことを誇りに思う」
王者アメリカを苦しめたイングランドだったが、あと一歩のところで及ばず無念の敗退。近年の躍進が続くイングランドだったが、またもベスト4の壁を超えることができなかった。