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「武将、タイの救世主」 西野朗氏の代表監督就任に現地興奮「ニュースを聞いて叫んだ」
日本代表の西野朗前監督がタイ代表監督に就任 U-23監督も兼任へ
昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)で日本代表を率いた西野朗氏が、タイ代表監督および同国U-23代表監督に就任した。1日にタイ・サッカー協会が正式発表している。A代表では2022年のカタールW杯出場、そしてU-23監督としては来年の東京五輪出場を目指すことになる。
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ロシアW杯ではグループリーグで難敵コロンビアを撃破(2-1)するなど、1勝1分1敗で決勝トーナメント進出に導き、史上初のベスト8入りを懸けた決勝トーナメント1回戦でベルギーと熱戦を繰り広げた。一時は2点リードしながらも最終的に2-3で逆転負けとなった一戦は、日本サッカーの歴史上に深く刻まれる戦いとなり、日本中を感動の渦に包みこんだ。
大会後はフリーの立場で過ごしていた西野氏だが、現場へのこだわりは強く、「(現場で)やり尽くしたとは思っていない」などと語っていた。Jリーグでは柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスで指揮を執り、G大阪を率いていた2008年にAFCアジア・チャンピオンズリーグ優勝に導いた指揮官にとって、新天地での大きな挑戦となる。
これまでW杯出場経験がなく、FIFAランク116位のタイ。タイ協会は西野監督が就任後、立て続けに公式インスタグラムを更新するなど、国内は歓迎ムードのようだ。「西野朗、武将、タイの救世主」と綴り、タイ代表の愛称である“チャーン・スック(戦象)”が求めていた指導者だとしている。ピッチ内外での出来事に焦点を当て、戦術で足りないところや、試合での危機的状況も救うことができると評価。北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップらのようにJリーグとの懸け橋としても期待している。
コメント欄でも国民の盛り上がりが見られ、「グッジョブ! タイ協会」「このニュースを聞いて叫んだ」「ようこそ!」「タイのサッカーを変えてください」「我々の救世主」「タイの選手は必ずスキルアップする」と、西野監督を後押しする声が多く寄せられた。日本国内でタイトルを獲得し、アジアで頂点にも立った指揮官にタイの未来を託しているようだ。
64歳で新たなスタートを切った西野監督。日本代表とも対戦の可能性があるW杯アジア2次予選の組み合わせ抽選は17日に行われる。新指揮官はタイ国民にとって希望の光となれるだろうか。大きな注目が集まる。
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(FOOTBALL ZONE編集部)