日本代表の定位置争いを冷静に捉える岡崎 「絶対的な選手はいない」
進化に向けたキーワードは「ワンタッチ」
12日のワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール戦で、出番なく90分を終えた日本代表FW岡崎慎司(レスター)。1トップのポジション争いの渦中に身を置くことになったが、本人はチーム全体を見渡して、この状況を冷静に捉えている。
「(競争を)意識はしないですね。絶対的な選手は今はいないと思っていて。もちろんヨーロッパでやっている部分は(アドバンテージが)あるかもしれないけど、世界的な選手に匹敵するくらい個の能力を持ってるかって言ったら、そうじゃないんで。そういう意味では全員の力がいつでも必要になってくるし、それをチョイスするのは監督だと思う。だから、そんなに意識することはないですね」
日本代表の中で、例えばリオネル・メッシ(アルゼンチン代表)のような存在感と能力を持つ選手はいないと捉えている。だからこそ、自分がポジション争いに勝った、負けたという観点よりも、チーム全体が進化していくことがハリルジャパンの強化につながると考えている。
だからこそ、重要視しているのは攻撃の中でいかにコンビネーションをして崩していくかという部分。17日の同カンボジア戦に向け、岡崎は“ワンタッチ”というキーワードを挙げて改善点を語った。
「相手には10人でしっかり守ってくるって印象があるので、そんなにスペースはない。どこかでワンタッチが入ることが大事だと思います。いいタイミングで1トップの選手が入ってワンタッチで落とすプレーがかなり重要だと思うし、それだけじゃなくて、瞬間的に裏を狙うような駆け引きは必要になってくると思います」
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