失墜した”東欧の雄”セルビアの威信 同僚の態度に激怒のマティッチは代表引退を示唆
直近の公式戦11試合で7敗 低迷を招いたプロ意識の欠如
チェルシーのセルビア代表MFネマニャ・マティッチが、同僚のプロ意識の欠如などに激怒し、代表引退の可能性を明らかにしている。米スポーツ専門番組「ESPN」が報じている。
セルビアは欧州選手権予選で敗退し、来年パリで行われる本大会出場権を失っている。13日にチェコのオストラバで行われたチェコとの国際親善試合で1-4と惨敗。公式戦ここ11試合で7敗目を喫した。
東欧の雄の低迷には、理由があるという。マティッチは「僕は模範となり、チームをけん引しようといつも努力している。でも、そんな姿を見たくないという人間がいる。何人かの選手の態度は受け入れがたい。ピッチだけでなく、ピッチ外での振る舞いもそうだ。月曜日に合流した時からそうだった」と激昂。”腐ったリンゴ”が代表チームに存在すると激白している。
「事態が改善しないのなら、私が代表での活動を続けていく意味はないと監督に伝えた。私は代表でほとんどの時間やる気を見せていない選手が、クラブでも同じような酷い貢献を続けているのか本当に知りたい」と、マティッチは続けた。
すでにラドバン・クルチッチ監督には、事態が改善しなければ、代表引退の意向を伝えたことを明かしたマティッチ。昨季プレミアリーグのベストイレブンに選出される大活躍でリーグ優勝に貢献したマティッチだが、チェルシーは今季16位と苦しんでいる。そして、セルビア代表でも同僚のモチベーションの低さから、相当なストレスを溜め込んでいるようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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