「大好きだ!!」 田中陽子とノジマステラの幸福な関係、在籍4年半で生んだ魅力とは?
当時2部だったチームに加入してから4年半、サポーターも感謝「陽子をきっかけに…」
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部ノジマステラ神奈川相模原のMF田中陽子は海外挑戦に伴い、6月29日のリーグカップ第8節日テレ・ベレーザ戦(0-2)で国内ラストマッチを迎えた。試合後には壮行セレモニーが行われ、ゴール裏のサポーターから「陽子をきっかけにノジマステラの魅力、陽子以外の選手の魅力も知れた」と感謝の言葉が投げかけられた。なでしこジャパン(日本女子代表)選出歴も持つアタッカーが在籍4年半でもたらしたものとは――。
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2015年にINAC神戸レオネッサから当時2部だったノジマステラへ移籍した田中陽子。初年度は1部・2部入れ替え戦でアウェーゴールの差に泣いて昇格を逃すも、翌年にリーグ優勝とともに1部昇格を果たした。5年目の今季、シーズン序盤戦はベンチスタートの試合もあったなかでも、チームのために走り、勝利に向かって全力を尽くした。
ノジマステラは6月26日、田中陽子がクラブを退団して海外移籍することを発表。国内ラストゲームとなった6月29日のベレーザ戦、右サイドハーフで先発出場したアタッカーは前半30分に元なでしこジャパンFW大野忍に絶妙なスルーパスを出して得点の匂いを感じさせたが、試合終盤にセットプレーから2失点を喫して0-2で敗れた。
試合後の壮行セレモニーでのスピーチを終えた田中陽子は、チームメートたちとともにゴール裏のサポーターに挨拶。そこでたくさんのメッセージが書き込まれた横断幕を受け取ると、ノジマステラのコールリーダーから4年半チームを引っ張ってきた彼女にメッセージが送られた。
「すごく感謝しています、陽子には。思い出としては入れ替え戦、あそこで陽子のゴールが入らなかった。すごく悔しかったんだけど、あそこからさらに輝いていたと思います。陽子をきっかけに、ノジマステラの魅力、陽子以外の選手の魅力も知れました。そうやって知った人はたくさんいると思います。陽子のいたノジマステラ、すごく最高な思いをさせてくれたし、毎週楽しかった。すごく寂しいけど、輝く陽子が見れるのが嬉しいです。最高な気持ちを見せてくれてありがとう。大好きだ!!」