“大槻レッズ”が迎えた正念場 指揮官は「質の部分や狙いを表現する部分」の不足を指摘

浦和レッズの大槻監督【写真:高橋学】
浦和レッズの大槻監督【写真:高橋学】

ACL蔚山戦から大幅にスタメン変更して臨むも、大分に0-2敗戦

 浦和レッズの大槻毅監督は、30日のJ1第17節アウェーの大分トリニータ戦に0-2で敗れると、過密日程での臨戦過程よりも「質の部分や狙いを表現する部分が足りなかった」と敗因を語った。

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 浦和は26日に韓国遠征してのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第2戦、蔚山現代戦に3-0の勝利。ホームでの敗戦からの逆転突破を決めたが、強度の高さに加えて雨中の激闘と移動という厳しい条件もそろった。そうしたなか、大槻監督はこの大分戦で蔚山戦からスタメン7人を変更していた。

 さらに、この大分戦では前日より雨が降り、昭和電工ドームの屋根は閉じられ、かなりの蒸し暑さのなかで行われた。蔚山戦からの連続出場になったMF山中亮輔は「それは言い訳にならない」という前提のうえで、「頭では分かっていたけど、結構キツいと感じた部分はある」とも話した。それだけに、大幅なスタメン変更は理に適っていた部分もあったと言えるだろう。

 一方で、浦和はこの大分戦で前線から積極的なプレスを敢行したが、2シャドーに入ったMFマルティノスとMFアンドリュー・ナバウトのところでマークがズレてしまう場面が表れた。特に大分は3バックの右サイドに入った日本代表DF岩田智輝が積極的に攻撃参加したことで、山中のところでMF松本怜も合わせての数的不利を抱えてしまう場面が頻発してしまった。

 山中は「(マルティノスに)声は出していたけど、コミュニケーションの問題もあった。もとハッキリさせないと、自分のところでの1対2が明らかに多かったうえに、(岩田が)インナーラップをしてくるので両方というのは難しかった。そして、相手にボールを持たれることでこちらの中盤(MF長澤和輝とMF柴戸海)は疲弊してしまった」と、どこか噛み合わない試合になってしまったことを悔やんだ。

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