引退表明のトーレスが殊勲の2ゴール! 鳥栖が清水との下位争いを制し最下位を脱出
7試合ぶり先発復帰のトーレス、今季公式戦初ゴールを含む2発で鳥栖を救う
サガン鳥栖は30日、J1第17節で清水エスパルスと対戦し、4-2で勝利。現役引退を表明している元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが今季公式戦初得点を含む2ゴールと大爆発し、大量4得点の快勝で最下位から16位まで順位を上げた。
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23日に引退会見を行ったトーレスはこの日、5月4日の第10節大分トリニータ戦以来、7試合ぶりとなる先発出場を飾り、キャプテンマークを巻いてピッチに立った。前半9分にペナルティーエリア手前で獲得したFKをMF原川力が直接突き刺し先制点を奪うも、同14分に清水に同点弾を決められてしまう。しかし、そこから“神の子”の劇場が幕を開けることになる。
前半16分、右サイドのFWアン・ヨンウからクロスが放り込まれると、ゴール前に構えていたトーレスが高い打点で合わせて、ゴール左に沈めた。さらに同20分、再び右サイドからの攻撃の場面で、DF小林祐三のクロスをトーレスが頭で叩き込んだ。
4分間で2ゴールと圧巻の活躍を披露したトーレスに応えるように、チームも奮起を見せる。3-2で迎えた後半20分には、セットプレーのこぼれ球をMF高橋秀人が角度のないところからボレーシュートで叩き込み、清水を突き放す。同23分には殊勲のトーレスがピッチを退いたが、試合はそのまま4-2で勝利を収めた。
この結果、最下位に位置していた鳥栖はジュビロ磐田と松本山雅FCをかわし、16位にジャンプアップ。トーレスにとっては今季公式戦初ゴールというだけでなく、引退表明後の初先発と注目が集まるなかで2ゴールを奪う勝負強さの光る試合となった。