「単独でブラジルを破壊した」 若きメッシ、宿敵対決での圧巻ハットトリックに再脚光
7年前にブラジルを相手にハットトリックを達成したメッシ
アルゼンチン代表は現地時間28日、コパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝でベネズエラと対戦し、2-0で勝利を収めた。これにより、準決勝では宿敵ブラジルとの対決が決定。これを受け、英メディア「GIVE ME SPORT」は「過去にメッシが単独でブラジルを破壊」と見出しを打って報じ、FWリオネル・メッシ(バルセロナ)が7年前のブラジル戦で達成したハットトリックに再脚光を当てている。
2大会連続で準優勝に終わっているアルゼンチンは、今回も大会屈指のタレントを誇っているものの、初戦でコロンビアに0-2で敗れると、第2戦でパラグアイに1-1と勝ち切れず、グループリーグ敗退の危機に直面。それでも、第3戦でカタールに2-0と勝利し、最下位から2位に滑り込んで辛くも決勝トーナメントに進出した。準々決勝のベネズエラ戦では前半10分にメッシのCKの流れから、最後はFWラウタロ・マルティネス(インテル)が流し込み幸先良く先制点を奪うと、後半29分に相手GKのファンブルをMFジオバニ・ロ・チェルソ(ベティス)が押し込み、ベスト4進出を決めた。
準決勝の対戦相手は宿敵ブラジル。白熱した戦いが予想されるが、記事では2012年に行われた同カードの親善試合に再脚光。互いに逆転し合う一進一退の攻防となったが、メッシのスピードとドリブルを生かしたハットトリックで4-3とデッドヒートを制していた。記事では「彼自身も認めているように、メッシは今夏のコパ・アメリカで良い時間を過ごしていない」と指摘しつつも、「バルセロナのレジェンドはすでに一度、ブラジルをたった1人で破壊したことがある」と紹介した。
当時は世界最優秀選手に授与されるバロンドールを3年連続で受賞し、他の追随を許さぬ圧倒的な存在となっていたメッシは、この年のバロンドールも受賞し、現在まで計5度の受賞に至っている。同メディアは「今年のコパ・アメリカで残り2回勝利を収めれば、世界最高の称号をほぼ手中に収めることになるだろう」と、今大会で優勝を達成すれば、今年度のバロンドールもメッシに確実に渡ることになると考えているようだ。