【高校選手権】正智深谷が激戦の埼玉県予選を制し3年ぶり2度目の全国へ

開始早々の1点を守りきり西武台を撃破

 激戦の埼玉からは正智深谷が全国行きの切符を手にした。第94回全国高校サッカー選手権大会の埼玉県予選決勝が15日に埼玉スタジアムで行われ、正智深谷が開始3分の先制ゴールを守りきり1-0で勝利。3年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。

 朝まで降り続いた雨も上がり、晴天に恵まれた埼玉スタジアムで熱戦が展開された。準決勝で昨年の優勝校の昌平を2-1で破った西武台と、PK戦の末に浦和東を下した正智深谷。立ち上がりは正智深谷がペースを握った。サイドに流れるFWにボールを入れて起点を作ると、前半3分に右サイドを深く切り崩したところからの折り返しを、FW玉城裕太(2年)が左足のインサイドで丁寧に決めた。

 試合開始早々に1点のリードを許した西武台は、すぐさま反撃に打って出る。前線の選手たちが個人技で1対1の局面をかわしてチャンスにつなげると、前半25分にはゴール正面から佐藤健太(3年)が強烈なミドルシュート。ボールはクロスバーを直撃して下に跳ね返ったが、審判団の判定はゴールラインを割っていないとしてノーゴール。惜しいチャンスをいくつも作りながら、正智深谷がゴール前で耐え、1点のリードを保ったまま前半を終えた。

 後半も西武台ペースでゲームが続いていくが、ラストパス、シュートの場面で正智深谷の守備陣が身体を張ったディフェンスを見せ、ゴールには至らない。一方の正智深谷も、後半18分にハーフライン付近からのFKがこぼれたところをFW新井晴樹がボレーシュート。GKのニアを抜いた強烈なシュートはポストを直撃し、追加点とはならなかった。

 正智深谷の小島時和監督は交代枠を次々に使って運動量をキープし、西武台の反撃をしのいでいく。西武台の守屋保監督も、次第に攻撃の鋭さが落ちてきた残り10分でエースナンバーの「10番」を背負う新行地一輝(3年)を入れて勝負に出た。

 

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