何をしてもニュースになるメッシ “ある行動”に現地注目「キックオフ前から見出しになる」
コパ・アメリカ準々決勝ベネズエラ戦での国歌詠唱がニュースに
コパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝、アルゼンチンはベネズエラ相手に2-0の快勝を飾り、宿敵ブラジルが待ち受ける準決勝へと進出した。この日のヒーローとなったのは先制ゴールを挙げたFWラウタロ・マルティネス(インテル)だったが、絶対的エースのFWリオネル・メッシが試合開始前の“ある行動”で現地メディアから注目を集めているのだという。
この日もメッシはキャプテンマークを巻き、アタッカーとしてプレー。得点にこそ絡まなかったものの、ベネズエラ守備陣のしつこいマークを鮮やかにはがすドリブルを披露するなど、さすがのクオリティーを見せつけた。それとともにスペイン紙「マルカ」アルゼンチン版が扱っているのは、キックオフ前の国歌演奏の場面だ。
メッシはアルゼンチン国歌演奏の際、基本的には黙って聞いているタイプで、若き日はその姿勢を批判される向きもあった。しかしベネズエラ戦では国歌を口ずさむ様子をカメラがとらえた。それに色めき立った同紙は「キックオフ前から見出しになることを作った!」と報じるほどだった。
試合後、メッシはそのことについて問われると「今日そのほうがいいかな、と思って(国歌を)歌ったんだ」とシンプルな答えをしたのだという。国歌を歌うだけでニュースになるメッシの注目度の大きさが分かるエピソードである一方、自身のプレーとチームの出来についてはまだ納得いっていないようだ。
「僕にとってまだ最高のコパ・アメリカとはなっていないんだ。ピッチコンディションはとても難しいものだし、チーム全体で見てもいいサッカーとは言えない。まだ調子は上がっていないよ」
このように話しているが、ベネズエラ戦ではメッシがボールを持った際の連動について改善が見られた。またラウタロら将来のアルゼンチンを背負って立つ若手も徐々に結果を残している。準決勝のブラジル戦は大アウェーの雰囲気となるのは必至だが、メッシとアルゼンチンは悲願のタイトルへさらにチームの調子を上げることはできるか。