A代表“未経験”選手の高額移籍金ランキングを英誌特集 1位は異色のフランス人DF
シティDFラポルテが1位 中国クラブの“爆買い”補強もランクイン
サッカー選手の移籍金は年々高騰傾向にあり、代表クラスともなれば百億円単位の金額が動くことも珍しくなくなってきた。そうしたなかで英誌「フォー・フォー・トゥー」はA代表経験がない選手の高額移籍金ランキングを公開している。代表キャップのないプレーヤーで、最も高額な移籍を果たしたのは一体誰なのか――。
ランキングにはマンチェスター・ユナイテッドがポルトから引き抜いたDFディオゴ・ダロト(1900万ポンド/約26億円)やノリッジ・シティからレスターに渡り、背番号10を背負うMFジェームズ・マディソン(2200万ポンド/約30億円)など若手の注目株として資金力豊富なプレミアリーグクラブに引き抜かれた選手のランクインが目立つ。
また、ケルンでFW大迫勇也(ブレーメン)と2トップを組んで活躍し、天津天海(前・天津権健)が3130万ポンド(約43億円)を投じたFWアントニー・モデストや、江蘇蘇寧がシャフタール・ドネツクから3850万ポンド(約52億7000万円)で獲得したMFアレックス・テイシェイラといった中国クラブによる“爆買い”補強もランクインしている。
そしてトップ3のうち、3位と2位はレアル・マドリードが獲得したブラジルの宝石が並ぶ。3位はFWヴィニシウス・ジュニオール。各年代のブラジル代表で順当に選出されている神童を獲得するため、レアルはフラメンゴに移籍金3870万ポンド(約53億円)を支払った。
2位は今夏に正式契約が決まったばかりのFWロドリゴだ。“ネイマール二世”と称され、ヴィニシウスと並ぶブラジル代表の次期エース候補。18歳、A代表キャップのないストライカーの移籍金は4000万ポンド(約55億円)だった。
そのなかで、1位は異色のセンターバックだった。それが2018年1月にアスレティック・ビルバオからマンチェスター・シティへ移籍したDFアイメリク・ラポルテ。移籍が決まった当時ではクラブ史上最高額の5720万ポンド(約78億円)というビッグディールだった。
ラポルテはフランス領バスクで育った。“バスク人限定”の方針をとるビルバオでは、ビセンテ・リザラズ以来2人目のフランス人プレーヤーとなった。フランスとスペインの両方の代表に選ばれる資格を持っており、2016年には一度、フランス代表に招集されたが出場はなかった。プレミア王者シティの主力選手だが、いまだに代表“0キャップ”という意外な経歴となっている。