「やらかした! 途方もないエラー」 アルゼンチンに得点献上の痛恨ミスに海外騒然
ベネズエラ守護神ファリニェス、キャッチミスで決定的な追加点を許すことに…
アルゼンチン代表は現地時間28日、コパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝でベネズエラと対戦し、2-0で勝利。準決勝進出を決定づける追加点は、相手GKウイルケル・ファリニェス(ミジョナリオス)による痛恨ミスが招いたものだった。海外メディアも「主人公から悪役に成り代わった」「途方もないエラー」と大きく取り上げている。
2大会連続で準優勝に終わっているアルゼンチンは、今回も大会屈指のタレントを誇っているものの、初戦のコロンビア戦を0-2で落とすと、第2戦のパラグアイ戦も1-1と勝ち切れず、グループリーグ敗退の危機に瀕していた。しかし、第3戦のカタール戦を2-0で制し、最下位から2位に滑り込んで辛くも決勝トーナメント進出を果たした。
ベネズエラ戦では前半10分にFWリオネル・メッシ(バルセロナ)のCKの流れから、最後はFWラウタロ・マルティネス(インテル)が流し込み幸先良く先制点を奪うも、その後はなかなかスコアを動かせず、膠着した展開が続く。しかし、後半29分に思わぬ形で試合を決する追加点が生まれる。高い位置でボールを奪ったアルゼンチンがショートカウンターを仕掛けると、ペナルティーエリア手前でFWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)が右足を振り抜く。このシュートはコースが甘くなり、ファリニェスはキャッチを試みるも、まさかのファンブル。これをMFジオバニ・ロ・チェルソ(ベティス)が押し込んだ。
ベネズエラ守護神の痛恨エラーに海外メディアも反応。米メディア「12UP」は、「ファリニェスはコパ・アメリカで際立ったパフォーマンスの真っ只中にいて、今大会のベストGKの1人として地位を確立していた。しかし、このプレーは彼のベストプレー集に入れるわけにはいかない」と、今大会でブレーク中のファリニェスが思わぬミスをしたことを指摘。また、コロンビアラジオ局「RCN Radio」は「ファリニェスは主人公から悪役に成り代わった」と辛辣な言葉を送った。
コロンビア紙「エル・ティエンポ」は「やらかした! ファリニェスがアルゼンチン戦で途方もないエラー」と見出しを打って報じた。決定的なミスにスポットライトが当たってしまったファリニェスだが、まだ21歳と前途有望なGKであり、この経験を糧にさらなる成長を見せるはずだ。