イブラヒモビッチが決勝点　本選出場に一歩近付く

　来年、フランスで開催される欧州選手権（EURO）出場を懸けたプレーオフ第1戦、スウェーデン対デンマークの試合が14日に行われ、ホームのスウェーデンが2-1で勝利を収めた。決勝点を決めたのは、スウェーデンの英雄で、絶対的エースのFWイブラヒモビッチ。相手にアウェーゴールを許したものの、本戦出場へ一歩近づいた。

　試合はスウェーデンがイブラヒモビッチ、デンマークがFWベントナーと各エースにボールを集め、ゴールを狙う。そうした中で先制したのはホームのスウェーデンだった。前半終了間際の45分、オーバーラップして右サイドを抜け出したDFルスティグのグラウンダーのクロスを、MFフォルスベリが右足でダイレクトシュート。回転の掛かったシュートはGKシュマイケルの手から逃げるようにして左のサイドネットを揺らした。

　この1点で勢いは完全にスウェーデンのものに。後半早々の5分、先制点のフォルスベリがドリブルでPKを奪取。キッカーの主将イブラヒモビッチは、これをゴール左隅へ強烈に叩き込み、本戦出場へ向けて大きな追加点を奪った。

　しかし、諦めないデンマークは試合終盤に主導権をつかみ、反撃を仕掛ける。すると後半35分、セットプレーの名手MFのエリクセンの右CKから、MFポウルセンが頭で合わせ、ファーサイドに流れたところをヨルゲンセンが体勢を崩しながらも押し込んだ。

　貴重なアウェーゴールを奪ったデンマークは、その後もチャンスを作ったが、スウェーデンがなんとかしのぎ2-1で試合終了のホイッスル。この結果、スウェーデンは第2戦引き分け以上で本戦出場が決定。一方、敗れたデンマークは無失点での勝利、あるいは2点差以上の勝利で本戦出場権獲得となる。大黒柱イブラヒモビッチの活躍でスウェーデンが、5大会連続のEURO出場に向けて一歩近づいた。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images