家族の無事が確認されたハリル監督 同時多発テロについては無言を貫く方針

コーチングスタッフの家族も無事

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は13日、家族の住むパリで発生した同時多発テロを受け、17日のワールドカップ・アジア2次予選カンボジア戦に集中するため、無言を貫く意向であることが分かった。

 プノンペンで行われた日本代表合宿で、霜田正浩技術委員長が記者対応を行った。120人以上の犠牲者を出した同時多発テロに対して、霜田委員長は「朝、ニュースを聞いた時は監督もコーチングスタッフもびっくりで、ニュースを読めば読むほど心を痛めています。幸いにも監督やコーチングスタッフの家族に何かがあったということはなかったので。監督もコーチングスタッフもすぐに家族に連絡をして無事を確認しているので、それは大丈夫です」と説明。コーチのジャッキー・ボヌベー氏やハリル監督の家族の無事を確認したことを明らかにした。

 この悲劇について、指揮官はあえて口を閉ざしているという。

 霜田委員長は監督とのテロ事件に関する会話について、「基本的にはあまりしゃべりたくないと。試合に集中しているので、それ以外のコメントは差し控えたいと思います。娘さんも息子さんもパリに住んでいますので、監督の心中を察すれば、こういうことが起こるのは非常に悲しむべきことだと思っています。幸いにも家族には何もなかったので、僕らは試合に集中するだけです」と語った。

 世界を揺るがす大規模テロ事件に心を痛めながらも、カンボジア戦に全身全霊を注ぐつもりのようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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