浦和、ACLラウンド16“日韓戦”制してベスト8進出! 興梠2ゴールで蔚山を3-0撃破
終盤の攻撃的布陣でゴールをもぎ取る 第1戦の1-2から逆転突破に成功
浦和レッズがアジアの舞台で底力を見せる逆転8強入りを果たした。26日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第2戦、アウェーでの蔚山現代(韓国)戦に臨んだ浦和は、エースFW興梠慎三の2ゴールなどで3-0の勝利。2戦合計4-2で逆転突破を果たした。
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朝から雨が降り続いて水分を多く含んだピッチでの戦いに、浦和の大槻毅監督はFWファブリシオをスタメンに起用。初戦を欠場したDFマウリシオもメンバーに戻り、初戦の1-2での敗戦からの逆転を狙いに行った。
蔚山は前日記者会見でのキム・ドフン監督による「攻撃的にプレーする」という言葉とは裏腹に、浦和のボール保持にはプレスを掛けずに自陣へ撤退して9人のブロックを作って待ち受けた。そうしたなかで浦和は左右にボールを揺さぶりながら前進。前半8分にはMF宇賀神友弥のクロスを相手がクリアミスし、GKオ・スンフンの頭上を襲うあわやというシーンを作った。
その後も敵陣で試合を進める時間の長くなった浦和は、同18分にはMF山中亮輔の左CKをDF槙野智章がファーサイドでヘディングシュートを狙ったものの、ボールはゴールポストを直撃。相手のカウンター攻撃を散発的なものに封じ込みながら、なかなか決定機を作りだすには至らなかった。
そうしたなかで同41分、右サイドでボールを受けた宇賀神が縦に突破。そのまま右足クロスを上げると、中央でマークを外した興梠がヘディングシュートをゴールに流し込み、1-0とリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
蔚山はハーフタイムに交代枠を1枚使って浦和のビルドアップに制限を掛ける意図を見せたが、浦和は落ち着いてつないで敵陣に入り込んでいった。そのなかで同13分には興梠から展開されたボールを山中が強烈なシュート、同19分には中央のコンビネーションからMF武藤雄樹がペナルティーエリア内に切り込んでシュートを放ったが、いずれも相手GKの守備範囲に飛んだ。
浦和の大槻毅監督は同20分に初戦でゴールのFW杉本健勇を送り込むと、同30分にはDF岩波拓也に代えてMF長澤和輝を投入。4バックに変更し、攻撃時には事実上の2バックとして逆転突破のために必要な1点を奪いにいった。
すると同35分、マウリシオが敵陣にできたスペースにスルスルとドリブルで入り込むと、そのままクロスを供給。長身の杉本に引き付けられた背後に飛び込んだのは、またしても興梠。エースのヘディングシュートがゴールに吸い込まれ、浦和が2-0と勝ち越した。
このゴールが分水嶺となり、前掛かりになった蔚山の背後を突いて山中のクロスを杉本が落とし、MFエヴェルトンが蹴り込んで決定的な3点目を奪って浦和が敵地で3-0の勝利。ホームでの初戦を1-2で落としたところから2戦合計スコア4-2での逆転突破を決め、ベスト8への進出を果たした。
(FOOTBALL ZONE編集部)