日本代表、なぜ後半43分から2トップ移行? 勝利必須も遅かった一手と終盤のカオス
森保采配は一定の効果をもたらしたが… 果たして交代策は的確だったのか
指揮官が“点を取りに行く”と明確なメッセージを送る采配を見せ、直後の同45分には久保のスルーパスから前田がシュート。これは相手GKに防がれ、こぼれ球に上田が反応するも、シュートは精度を欠いて枠外へ外れた。
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途中出場の選手が絶好のチャンスに絡んでおり、その意味において“森保采配”は一定の効果をもたらしたと言える。実際、いずれかのシュートが決まっていれば日本の勝ち上がりが決まっていた可能性も捨て切れない。しかし、結果的に追加点を奪えないまま日本の敗退が決まった。
果たして指揮官の交代策は的確だったのだろうか。それまで前線で体を張り続け、最終ラインと駆け引きをしながらゴールを狙っていた岡崎を真っ先に下げたが、ゴールを狙うという意味では1枚目の上田を投入する時点で岡崎と2トップを形成させる選択肢もあった。あるいは2枚目投入時のタイミングでも2トップへの変更は可能だったはずだ。
指揮官は最後まで戦況を見守りながら、ぎりぎりの後半43分に3枚目を投入してシステム変更を決断した。選手目線に立てば、“もっと時間があれば”という思いもあったに違いない。前田は「出て良かったのかと思うくらい何もできなかった」と悔やんだ。確かにチャンスは逃したが、出場時間が長ければ自身の特徴をより発揮できていただろう。