日本代表、なぜ後半43分から2トップ移行? 勝利必須も遅かった一手と終盤のカオス
後半43分に最後の交代カードでFW前田を投入、ゴールが必要な状況下で4-1-3-2へ移行
森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日のコパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦エクアドル戦で1-1と引き分け、最終的にグループ3位で決勝トーナメント進出は叶わなかった。グループ突破には勝利が求められたなか、終了間際に2トップへ移行するもゴールを奪えずに終わっている。
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チリに0-4と敗れ、ウルグアイに2-2と引き分けた日本は、エクアドル戦前の時点でグループ3位。この最終戦で勝利すれば、スコアに関係なく決勝トーナメント進出が決まるという状況のなかでキックオフを迎えた。
前半15分、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)のスルーパスにFW岡崎慎司(レスター)が反応し、相手GKのクリアボールを拾った中島が無人のゴールに蹴り込んだ。しかし同35分、エクアドルに右サイドからのクロスを頭で合わせられると、GK川島永嗣(ストラスブール)が弾いたボールをFWアンヘル・メナ(クラブ・レオン)に押し込まれて1-1となった。
日本の勝利にはゴールが必要な状況のなか、森保監督が最初に切ったカードがFW上田綺世(法政大)だ。後半21分、岡崎に代えてそのまま1トップに送り込んだ。さらに後半37分、右サイドハーフのMF三好康児(横浜F・マリノス)に代えてMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)を同ポジションで投入。この時点でスタートから4-2-3-1システムを継続しており、同じポジションの選手交代で攻撃の活性化を図ったのが伺える。
それでもゴールをこじ開けられずにいると、後半43分にはMF板倉滉(フローニンゲン)に代えてFW前田大然(松本山雅FC)を起用。最後の交代カードを切って前田と上田の2トップを形成し、板倉が抜けた中盤の底には柴崎が入り、4-1-3-2システムへと移行した。