オレンジ色の嬉し涙 大宮がホーム最終戦の大逆転勝利でJ2優勝とJ1復帰を決めた!

渋谷監督、GK加藤が嬉し涙

 渋谷洋樹監督は目に涙を浮かべた。「本当に選手たちが最後まで頑張ってくれて、非常に厳しい状況の中、足を止めずにやってくれて、それが結果に出て嬉しく思います。ファン・サポーターの後押しで、選手たちが最後まで戦えました」と語った。

 また、2ゴールのムルジャは「本当にハッピーです。1月からみんなで頑張って、この瞬間を迎えられてうれしいです。大宮は本来J1にいるべきチームです。降格してもクラブが戦力を維持してくれて、一緒に1月から頑張って、この瞬間を迎えられたのが幸せです。サポーターやスタッフみんなに感謝したいです」と、笑顔だった。また、決勝のPKを決めた家長は「PKは、状況的にここで外したら大宮の街を歩けないと思って蹴ったんですけど、入って良かったです」と安堵の表情を浮かべた。

 今季、浦和から移籍加入したGK加藤順大は、タイムアップの瞬間にピッチに崩れ落ち、涙を流した。そして、「本当に厳しい戦いになると分かっていましたし、今日もそうなってしまいましたけど、2失点の後も仲間を信じていました。僕は今日、感謝しかないです。ホームで優勝できて、これ以上ないです。J1で戦えるのはこれ以上ないですし、新たな歴史を作っていきたいです。サポーターが常に一緒に戦ってくれて、心強かった。J1優勝に向けて頑張りたい」と力強く語った。

 今季の大宮は、昨季J1から降格したものの主力の引き留めに成功し、さらにGKに浦和から加藤、FC東京から塩田仁史と経験豊富な選手を補強した。序盤戦は苦しんだが、第15節に首位に立つとそこから独走。終盤に他チームの追い上げがあったものの、この日のホーム最終戦で歓喜の瞬間を大勢のサポーターとともに迎えた。

 来季は2シーズンぶりにJ1の戦いに臨む大宮。浦和との「さいたまダービー」も復活する。2013年には前半戦で首位を独走したこともある大宮。来季再びオレンジ旋風を巻き起こすかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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