日本代表、コパ・アメリカ出場18選手を査定 株を上げた選手・物足りない選手は?

レアル移籍決定の久保がさすがの技を披露 攻守にチームを支えたキャプテンも4つ星

■MF
柴崎 岳(ヘタフェ)=★★★★☆ 270分(90/90/90)
久保建英(FC東京→レアル・マドリード)=★★★★☆ 187分(90/7/90)
中島翔哉(アル・ドゥハイル)=★★★☆☆ 246分(66/90/90) 1ゴール
三好康児(横浜FM)=★★★☆☆ 189分(24/83/82) 2ゴール
板倉 滉(フローニンゲン)=★★★☆☆ 178分(0/90/88)
安部裕葵(鹿島)=★★☆☆☆ 99分(24/67/8)
中山雄太(PECズヴォレ)=★☆☆☆☆ 90分(90/0/0)

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▼未出場
伊藤達哉(ハンブルガーSV) 0分(0/0/0)
松本泰志(広島) 0分(0/0/0)
渡辺皓太(東京V) 0分(0/0/0)

 チリ戦でA代表初先発を飾った久保は、股抜きやMFアルトゥーロ・ビダルを含む相手2人抜きを決めるなど、自慢のテクニックを披露。エクアドル戦でも身体能力の高い相手の激しいチャージにも倒れず、7本のラストパスを記録した。勝ち越しゴールこそオフサイドで幻に終わったが、個で違いを生み出した数少ない選手の1人だった。

 その久保に負けない充実ぶりを見せたのが柴崎だ。ヘタフェでは出番に恵まれないなか、中盤で攻守にチームをリード。ウルグアイ戦では巧みなサイドチェンジで三好の先制ゴールを演出し、エクアドル戦では頭から流血するハプニングに見舞われながら、テーピングをぐるぐるに巻き、最後までプレーし続けた。今後のA代表でも、リーダー格の1人として君臨するだろう。

 中島と三好は、2人で日本の全3ゴールをマーク。攻撃で貢献したのは間違いないが、中島は背後のスペースを突かれて何度もピンチを招き、三好は警戒されたエクアドル戦ではゴールをこじ開けられなかった点はマイナス査定だろう。

 2ボランチのもう一枠は、対照的な結果となった。チリ戦でA代表初出場を果たした中山は、パスミスや失点に絡むプレーが続き、南米勢の餌食となった。対する板倉は、ウルグアイ戦の立ち上がりこそバタついたが、時間が経過するごとに修正。組み立てだけでなく、186センチのサイズとフィジカルを生かした守備でも奮闘した。柴崎の“相棒枠”は、今大会は板倉がリードする形となった。

 サイドアタッカーは中島と三好が攻撃の先頭に立ったため、安部は自らの判断でバランサーに回る場面もあり、持ち前の攻撃力を発揮しきれなかった。出番のなかったドリブラーの伊藤、ボランチの松本と渡辺にとっては悔しい大会となった。

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