酷評したイグアインに「オレの後継者さ」

　そんな現状を受けて、マラドーナ氏は平謝りした。

「間違っていたのはオレだ。すべてオレの間違いだ。サッリには申し訳ない。許しを請うよ」

　そして現在、9ゴールで得点ランキング首位に並ぶイグアインに対しても、自らが批判したことを謝罪し、後継者として指名した。

「イグアインは、ナポリの青いシャツとともに歴史を作るだろう。オレの後継者さ。彼とともにナポリは次のステージに行ける」

　アルゼンチンのレジェンドというだけでなく、クラブ愛にあふれるOBとしてナポリでは根強い人気を誇るマラドーナ氏。今でも、ナポリの街中では彼の名前と「10番」がプリントされたユニフォームが売られているほどだ。ナポリ愛が溢れすぎて批判を展開することも少なくないが、今回の批判は勇み足だったようだ。しかし、マラドーナ氏は謝罪とともに鮮やかな手のひら返しで、ナポリが好調なことを無邪気に喜んでいた。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images