逆転でのACL8強へ…浦和FW杉本&武藤が闘志 「チーム救うチャンス」「積極的にやる」
第1戦は1-2の逆転負け 最低でも2得点必要…攻撃陣は意欲
浦和レッズは26日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第2戦、アウェーでの蔚山現代(韓国)戦に向けた前日練習を行った。初戦で得点したFW杉本健勇は「明日の状況はチームを救うチャンス」と意気込んだ。
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杉本は19日の初戦で、3月17日のJ1リーグ第4節セレッソ大阪戦(2-1)以来のスタメンに抜擢されると、前半37分に先制ゴールを奪うことでその期待に応えた。その後にチームは逆転を許して1-2でホームゲームを落とした。それだけに杉本は「(ゴールへの)良いイメージはあります。明日は2点は必ず取らないといけないですけど、それは先週の試合が終わった時点で分かっていたことなので」と、静かに闘志を燃やしている。
そして、明日のゲームで一つのポイントは、両チームの精神状態だ。蔚山から見れば0-2の敗戦は敗退につながる。そのため、浦和が先制点を奪いさえすれば、「もう1点取られてはいけない」という恐怖と戦うことになる。
初戦ではシャドーの位置で多くのシュートを放ったFW武藤雄樹は「ミドルシュートが多かったので、もっとペナルティーエリアの中で打っていきたい」と話す。そのうえで、「今まで色々な経験もしてきましたけど、サッカーは守り切るというのは思った以上に難しい。僕らは追う立場で積極的にやるだけ。前の選手としては、決めればいいという意味で気が楽なもの」と、勝ち抜け条件に対して話している。
杉本は今季、浦和の新加入選手のなかで最も期待を集めたと言っても過言ではない存在だが、前任のオズワルド・オリヴェイラ監督の下では出場機会に恵まれなかった。その状況に「半年チームに貢献できていない。明日の状況は、チームを救うチャンス」と、その思いを爆発させる気でいる。
前日記者会見でFW興梠慎三も「逆転して勝つということは可能だと思うし、それを乗り越えないとタイトルというものも獲れない」と話した。爆発が求められる浦和攻撃陣は、日韓戦を突破してアジアの8強、そして浦和にとって2年ぶり3回目の頂点に向け、ゴールへの強い意志を見せるはずだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)