ACL“崖っぷち”の浦和、アウェー日韓戦へ 大槻監督、蔚山の「強固な守備に挑みたい」
ホームでの第1戦に1-2敗戦 勝ち上がりには最低でも敵地で2ゴール以上が必要
浦和レッズの大槻毅監督は、26日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦、アウェーの蔚山現代(韓国)戦の前日会見に出席し、厳しい表情のまま「ゲームの入りからアグレッシブに入ってゴールに向かう姿勢を、全員で意思統一して出していきたい」と意気込みを話した。
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浦和は19日にホームで第1戦を戦ったが、先制した後に逆転を許して1-2で落とした。大槻監督は「1週間前のゲームがあって、その結果をもって来ました。明日の試合が終わった後に次のラウンドに進めたと言えるように、良いゲームをしたい」と、突破への思いを話している。
第1戦は「高さとスピードのある相手にスペースを与えたくなかった」という慎重な試合の入りを見せ、そのなかで約3カ月ぶりのスタメンに抜擢したFW杉本健勇が先制点を挙げる狙い通りの立ち上がりだったが、相手のシステム変更の直後に同点ゴールを許し、後半には勝ち越しゴールを許してしまった。
全体的には浦和がボールを支配する時間が長い試合だったが、2点目が奪えず。それだけに大槻監督は「(蔚山は)グループステージから非常に堅い守備で失点が少ない。スピードがあってカウンターが鋭い。人数をかけた強固な守備がある。そこに挑んでいきたい」と、守備面に蔚山の強みがあると分析している。
浦和としては勝ち上がりのためには2点差以上の勝利、あるいは3得点以上した1点差の勝利が必要な状況にある。敵地での一戦になるが「ゲームの入りからアグレッシブに入ってゴールに向かう姿勢を、全員で意思統一して出していきたい」と、得点を求める姿勢を強調した。
5月末にオズワルド・オリヴェイラ監督の契約解除により就任した大槻監督にとっては、昨季の暫定監督時を除く正式な監督としては公式戦4試合目。早くも大きなヤマ場が訪れたが、先週末のリーグ戦が日程変更で1週間の準備期間を得られた成果を韓国の地で発揮し、2年ぶり3回目のアジア制覇へ向けてなんとかこのラウンドを突破したいところだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)