「甘いと言う人もいるかも…」 中島翔哉が語ったグループリーグ敗退で手にした“成長”
前半15分にミドル弾を決めて先制するも、同点後にゴールをこじ開けられずGL敗退
森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日にコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ第3戦でFIFAランキング60位のエクアドルと対戦。MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)のゴールで先制するも、1-1の引き分けに終わり、得失点差で準々決勝進出はならなかった。攻撃を牽引した「10番」は、「甘いと言う人もいるかもしれないけど…」と断ったうえで、“本気”の南米勢と対峙して得た成長を語った。
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日本は、森保監督が前日会見で「ウルグアイ戦の時がベースになる」と語ったとおり、ウルグアイ戦のメンバーからトップ下をMF久保建英(FC東京→レアル・マドリード)に変更してスタート。前線からプレッシャーをかけるなかで、前半15分に中島が1トップのFW岡崎慎司(レスター)へスルーパス。これは相手GKに一度クリアされたが、こぼれ球を拾うと、ペナルティーエリア手前からミドルシュートを放ち、クロスバーを直撃してそのままゴールネットに突き刺した。
「良い形でチャンスになって、たまたま自分のところにボールが来て、上手く入って良かったなと思います」
中島は得点シーンをこのように振り返ったが、前半35分にFWアンヘル・メナに得点を許して試合は振り出しに。日本は後半終了間際に4度決定機を作るなどエクアドルゴールに襲いかかったが、最後まで得点を挙げられず、1-1のドローでグループリーグ敗退に終わった。
第2戦のウルグアイ戦(2-2)を含め、南米勢に健闘しながらも勝ち切れなかった点について、中島は「いつも言っていますけど、勝ち負けは絶対に出るものですごく大事。日本代表で戦っている以上は求められるし、僕自身も負けるのは嫌いで求めているけど……」と語り、今大会の収穫について口にした。
「それ以外に学んだものは多い。甘いと言う人もいるかもしれないけど、確実に成長できた。3試合しかできなかったけど、この経験を僕自身も生かしたい。チームとしてもすごく強かったので、やっていて楽しかった」
敗戦の中でも成長できたと自負する中島。「10番」を背負い、東京五輪世代を牽引したアタッカーが今後森保ジャパンをどう高みに引き上げていくのか期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)