“崖っぷち”アルゼンチン8強! メッシ、悲願の代表初戴冠へ「もう一つの大会が始まる」
主将メッシが大会を勝ち抜く真理を説く 「試合を通してチームが成長する必要がある」
バルセロナFWリオネル・メッシを擁するアルゼンチン代表は、現地時間23日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)のグループB最終節でカタール代表と対戦。2-0で勝利を収めて、グループ2位での準々決勝進出を決めた。スペイン紙「マルカ」アルゼンチン版は、今大会でも苦戦が続くアルゼンチンの主将メッシが試合後に語ったコメントを伝え、「これからはもう一つの大会が始まる」と悲願の代表初タイトルに向けて逆襲を誓ったことを報じている。
アルゼンチンは1分1敗の危機的状況で、グループリーグ最終節のカタール戦を迎えた。決勝トーナメント進出のためには勝利が条件となるなかで、アルゼンチンはようやく目を醒ますことになった。
序盤からカタールのゴールに迫ると、前半4分に相手陣内での横パスをカットしたFWラウタロ・マルティネスが、素早くゴール右へ流し込んで幸先良く先制。その後も追加点を狙って攻め立てたアルゼンチンだが、カタールに反撃される場面を与えるなど緊迫した展開が続いた。そして、後半37分に待望の追加点が生まれる。中央でパスを受けたFWセルヒオ・アグエロがドリブルでスピードを上げ、相手2人を置き去りにしてペナルティーエリア内に侵入。シュートをファーサイドへ決めてチーム2点目となり、試合を決定づけた。
この試合後に記者会見に応じたメッシは、「僕らに命を与えてくれた。僕らはこれを生かさなければならない。これからはもう一つの大会が始まるんだ」と、決勝トーナメントに向けて気を引き締めた。続けて試合を振り返り、チームの現状についてもコメントしている。
「僕らの調子は良いので、バランスを整えていかなければならない。僕らは多くの選手が関わるような攻撃をしたいが、それにはバランスを整える必要があって、前線からのプレッシャーを序盤からかけていった。勝利への責任、失点への恐れなどが原因で、すべてが複雑化し難しいゲームになった。だけど、僕らは上手くやって勝つことができた。それが最も重要なこと」
最後にメッシは「大会では試合を通してチームが成長する必要がある。だから、このグループリーグ突破はその手助けをしてくれるはずだ」とコメント。大会を勝ち抜くための真理を説いたメッシは、チーム全体を成長へ導く覚悟を持って頂点を狙うことを誓っているようだった。