突如として湧き出たバルサ復帰説　ピッチ外での問題などが“値下げ”の要因に？

　パリ・サンジェルマン（PSG）のブラジル代表FWネイマールは婦女暴行疑惑にコパ・アメリカの負傷欠場など、踏んだり蹴ったりの状況に陥っている。そのなかで突如として湧いて出たのが古巣バルセロナへの復帰説だ。バルサはこの移籍話に前向きな一方、この2年間でネイマールの価値は下落したと考えて交渉を進めるようだと、スペイン紙「マルカ」が伝えている。

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　2年前に史上最高額となる2億2200万ユーロ（約271億円）の移籍金でバルセロナからパリへ渡ったネイマールは、PSGに退団の希望を伝えたという。レアル・マドリードが獲得を狙っていると噂されるなか、ネイマール本人は古巣のバルサへの復帰を望んでいるとされた。

　PSGはネイマールの移籍金を2億5000万ユーロ（約305億円）に設定し、年俸は約3600万ユーロ（約44億円）と言われている。このことからバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、現段階でネイマールを獲得することになれば必要経費は5年間で6億ユーロ（約732億円）になると試算。しかしバルサにはこれだけの費用を捻出できず、このままでは移籍が実現しないため、ネイマールの移籍金引き下げ交渉をするようだ。

　ピッチ上のパフォーマンスでクラブの期待に応えられていないことに加え、ピッチ外での問題の急増、バルサ時代よりも増えた怪我などを挙げ、移籍金を2億ユーロ（約244億円）にまで引き下げようとしている。年俸に関しては、ネイマールの父とバルサが過去に金銭の問題で揉めた経緯があり、引き下げは一筋縄ではいかないと考えられているが、ネイマールがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスとの再会を望むのならば、ある程度の減俸を飲まざるを得ないだろうと読んでいる。

　もっとも、ネイマールの再獲得に規格外の資金が必要なことは変わりなく、必要経費の“値下げ”と同時に、余剰人員の売却も必要と伝えられている。移籍のハードルは多く、たとえ相思相愛だとしても、成立には時間を要することになりそうだ。

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