トーレスが指名、最もインパクトを受けた2人の闘将DF 「対戦するのに苦戦を強いられた」
現役引退を表明したトーレスがテリーとプジョルを名指し
現役引退の意向を表明していたJ1サガン鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは23日、都内で記者会見に出席した。18年間にわたる華々しいキャリアのなかで最も苦戦を強いられた対戦相手に、元イングランド代表DFジョン・テリー、元スペイン代表DFカルレス・ブジョルの名を挙げている。
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アトレチコ・マドリードでトップデビューを果たしたトーレスは、19歳でキャプテンを任されると、類稀なゴール嗅覚から“エル・ニーニョ”(神の子)の異名をとった。その後、2007年にリバプールへ移籍するとゴールを量産し世界的ストライカーへと飛躍。チェルシーではスランプに陥るも、ACミランを経て古巣アトレチコへと復帰した。
そして昨夏に鳥栖へと加入。熾烈な残留争いに巻き込まれるも、前線で体を張るターゲットマンとして“フォア・ザ・チーム”のプレーに徹し、残留に貢献した。今季は度重なる負傷離脱やルイス・カレーラス監督の解任もあり、現在の金明輝監督の下では先発から外される試合が増えるなど厳しい時期を過ごし、シーズン半ばで引退を決断することになった。
22日にアウェーで行われたJ1第16節コンサドーレ札幌戦(1-3)では出番が巡ってくることはなく、そのまま東京へ直行。都内で行われた会見では、早朝にもかかわらず多くの記者が集まっていた。登壇したトーレスは、8月23日に行われる第24節ヴィッセル神戸戦がラストゲームとなることを開口一番に明かした一方、キャリアのなかで最も苦戦した対戦相手を尋ねられた際、チェルシーで活躍していたテリー、バルセロナで活躍していたプジョルの名を挙げている。
「たくさんいるので名前を挙げるのはなかなか難しいが、そのうえで挙げるとすると、ジョン・テリーとプジョル。なぜかと言うと、彼らは強靭な身体を持っていて、DFとしても良い選手なので、対戦するのには苦戦を強いられた」
テリーとはリバプール時代にライバルとして何度も激突し、白熱したマッチアップを見せていた。その後、チェルシーへと移籍し、同僚となった、また、プジョルもアトレチコ時代に幾度となく対面しているが、スペイン代表ではチームメートとして共闘している。世界屈指のフィジカルを誇っていた闘将2人には、屈強な体格を武器としていたトーレスも手を焼いていたようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)