日本代表での主戦場に戻った武藤 無得点に悔しさも「左サイドで最低限のことはやれた」
伸び盛りの男が示す進化への意欲
所属のマインツでは1トップを張るが、この日は殊勲の先制弾を決めた金崎にその座を譲った。日本代表での主戦場となっている左サイドに入って後半25分までプレーし、ベンチへと退いた武藤は、「ずっとFWをやっているので、FWの動きになってしまうことも多々あった」と言うが、「それでも左サイドとして最低限のことはやれた」と、試合後に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
課題のパスやポジショニング、さらには動き出しなど、ドイツでの成長の跡を見せるプレーを随所で披露。海外を舞台に、今最も伸び盛りの男は、さらなる欲を駆り立てている。
「余裕は、できてきていると思う。けれど、それが良い方向に行くように。今日はたまたまうまくいったけど、もっと落ち着きと、かつ自分の強引なところももっと出せていければ」
自然と「もっと」、「さらに」という言葉を口にするのは、その表れだろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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