クリーンシートの裏側に 1つのポジショニングに込めた守護神西川のメッセージ
高いDFラインの裏を守るリベロ 「背後のボールを処理するところは自分の売り」
この日の先発のピッチには、GKに西川、DFに森重真人(FC東京)、MFに清武弘嗣(ハノーバー)、そしてFWに金崎夢生(鹿島)と、大分トリニータ時代にチームメートだった仲間が顔をそろえた。1トップの金崎、トップ下の清武、センターバックの森重、そして、守護神西川とハリルジャパンのセンターラインを形成した。そして、中盤の組み立てで存在感を発揮した柏木は浦和でのチームメートだ。そういった、気心の知れた選手たちが躍動する姿を、西川は後ろから頼もしい思いで見守った。そうした信頼関係は、西川の最終ラインの背後を守る能力を信頼し、高いゾーンでチーム全体をコンパクトに保つことにも一役買った。
「背後のボールを処理するところは自分の売りだと思っていますし、ミスを恐れていては本当に充実感も何もないので、今日も高い意識で1つ1つ目的を持ちながらポジションを取っていました。非常に充実した試合でした」
西川のトレードマークとなった笑顔は変わることなく語った。所属チームが決まらずに日本代表から離れているGK川島永嗣もスコットランド1部のダンディー・ユナイテッドへの加入したとされている。ポジションが安泰であるわけではない。だからこそ、無失点のゲームを続けていくことで、笑顔の守護神はハリルジャパンで着実に存在感を大きくしていくつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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