引退発表の“神の子”トーレスとアトレティコ 「忘れられない10の瞬間」をスペイン紙選出

記録以上に“記憶に残るゴール”を決めたストライカー

 6つ目はリバプールを経てチェルシー、そしてACミランと渡り歩いたトーレスが、2015年1月に古巣へと復帰。その際の会見では、マドリードの地に戻ったことで安堵感が露わになっていたという。

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 そして7つ目はアトレティコ復帰後の1月15日、スペイン国王杯ラウンド16第2戦、対戦相手は宿敵レアル。そこでトーレスは敵地サンチャゴ・ベルナベウながら移籍後初ゴールを含む2ゴールを決め、合計スコア4-2でチームの準々決勝進出に貢献した。

 8つ目はアトレティコ復帰後の「最高のゴール」として、17年2月12日に行われたセルタ戦に注目。トーレスは右サイドからの縦パスをペナルティーエリア内やや右で、ゴールを背にした状況で受ける……と思いきや、ゴールの方向を見ないままダイレクトシュート! 鮮やかな弧を描いた一撃は相手GKも見送るほかなく、ゴール右隅へと収まった。キャリア屈指のファインゴールと言えるだろう。

 そして9つ目は、2016-17シーズン限りで以前の本拠地ビセンテ・カルデロンはその役目を終えたが、アトレティコにとってのラストゲームとなったアスレティック・ビルバオ戦で主役になったのはやはりトーレスだった。前半8分に先制ゴールを決めると、その3分後にはMFコケのアシストを受けて2点目をゲット。3-1の勝利というフィナーレに導いた。

 最後は翌17-18シーズンから新本拠地ワンダ・メトロポリターノがお披露目となったなか、トーレスはディエゴ・シメオネ監督の下でサブの役回りに。それでもスペイン国王杯ベスト32のエルチェ戦で2ゴールを挙げた。

 EURO得点王など輝かしい実績を残してきたトーレス。その記録以上に記憶に残るゴールを決めた印象が強い。まさに“持っている”ストライカーだったと表現しても過言ではないだろう。

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