「ウルグアイ戦出場14人」を金田喜稔が採点 「最高級」と称賛のプレー、“物足りない”選手は?

日本代表FW上田綺世【写真:Getty Images】
日本代表FW上田綺世【写真:Getty Images】

劣勢で投入された上田、途中出場のFWとして「中途半端な守備が目立った」

<GK>
■川島永嗣(ストラスブール)=★★★★

 2失点したものの、後半にビッグセーブを見せるなど際どいシーンで失点を防いだ。ロシアW杯以来の日本代表戦出場となったが、存在感の大きさを改めて実証。守備陣を統率し、大きな声で鼓舞しながら闘う気持ちをチーム全体に伝播させていく。川島が最後方にどっしりと構えることによるプラスの効果が表れた試合だった。

<途中出場>
■上田綺世(法政大/FW/←後半22分IN)=★★★

 チリ戦では再三の決定機を決められなかった一方で、ゴール前でフリーになるポジショニングセンスを見せたが、途中出場となったこの試合では投入されたのが2-2に追いつかれた後半22分、ウルグアイが本気で攻めに出てくる時間帯だった。日本が守勢に回るなか、1トップに入った上田にも、もちろん守備面での貢献が求められた。時に中盤のラインまで下がって守備をする際、ボールホルダーに対してどのような守備を行うのかを、もっとはっきりと体で示さないと後ろの選手は連動できない。全体的に中途半端な対応が目立った印象で、攻撃面でも前線でボールをキープしても簡単に取られる場面があるなど、勝負の時間帯に投入されたFWとしては物足りなさが残った。

■久保建英(FC東京→レアル・マドリード/MF/←後半38分IN)=評価なし

 疲れなどを含めて森保監督が配慮したのか、残り時間10分を切ってから右サイドハーフに投入された。ウルグアイの猛攻に晒される時間帯だったこともあり、ボールにほとんど絡むことなく試合を終えた。

■立田悠悟(清水/DF/←後半42分IN)=評価なし

 高さ対策もあってか、終了間際に右サイドバックに投入された。ヘディングでクリアするシーンもあるなど、2-2のドローで終えることに貢献はしたが、評価できるほどのプレー時間は与えられなかった。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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