土台作りの重要性を訴える吉田 2次予選無失点にも「足りないところだらけ」
今予選5試合連続のクリーンシートを達成
日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、12日に行われたロシア・ワールドカップのアジア2次予選の敵地シンガポール戦にセンターバックの一角として先発フル出場。チームも3-0で快勝した。守備の要として、今予選5試合連続となるクリーンシート達成に貢献しただけでなく、9月のカンボジア戦以来となる代表通算6得点目も決めた。それでも吉田はミスの多さを課題に挙げ、「足りないところだらけ」と次なる戦いに向けて気持ちを引き締めていた。
6月にホームでシンガポールと対戦した際には、終始圧倒しながらも、まさかのスコアレスドローに終わっていた。そのためバヒド・ハリルホジッチ監督は、試合前から事あるごとに「リベンジ」という言葉を口にし、必勝を誓っていた。迎えたこの試合では結果的に圧倒的なゲーム内容で快勝し、吉田は手応えを感じる部分もあったようだが、それよりも課題が目についたようだ。
「相手がそんなに攻撃してこなかったので、ディフェンスとしては特にないです。むしろ、ホームでやった時よりも多少相手にチャンスを作らせてしまった。特に後半。そこのほうが気になりますね。ただ、前半から攻撃のバリエーションは多かったし、チャンスもたくさん作っていたので、攻撃に関してはすごく良かったと思いますし、後半は多少停滞しましたけど、とにかくしっかり勝って、いろいろなポジションの選手が点を取って、ゼロに抑えられたことは悪くなかったと思います」
これで日本は今予選を4勝1分けとし、勝ち点13でE組首位に立った。同12のシリアが2位、同10のシンガポールが3位と続く。2次予選も残り3試合となった中、吉田は「もっともっと質を上げていかなければいけないと思う」と主張した。この2次予選の中で見えてきた課題は、2次予選のうちに解決する必要があると強調している。