マンU、移籍市場でも続く苦悩 DFフンメルスへの“年俸15億オファー”失敗が判明
守備陣の補強が急務も苦戦 CL出場権の有無がポイントに
マンチェスター・ユナイテッドはバイエルン・ミュンヘンから古巣ドルトムントへの復帰が決定した元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスへオファーを送っていたが、拒否されていたことが分かった。年俸などの条件面ではドルトムント以上だったが、フンメルスはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での戦いを望んだようだ。ドイツ紙「ビルト」が報じている。
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バイエルンの下部組織出身であるフンメルスは2008年1月にドルトムントへ移籍。ユルゲン・クロップ監督時代の主軸選手として2010-12年のブンデスリーガ連覇や、13年のCLの準優勝などを経験。16年にバイエルンへ移籍したが、今夏の移籍市場でドルトムントに復帰している。
今回、ドルトムントへの復帰を果たしたセンターバックには、海外挑戦という選択肢もあったようだ。ビルトによると、DF補強に動く名門ユナイテッドは30歳のフンメルスに対して年俸1200万ユーロ(約15億円)のオファーを送っていたという。
待遇面では申し分ない打診だが、それでもフンメルスはこれを拒否してドルトムントへの移籍を決断した。理由はスポーツ面にあるようで、特にCL出場権の有無は決断の大きなポイントとなったようだ。ドルトムントは今季ブンデスリーガ2位で来季もCLに出場する一方、ユナイテッドはプレミアリーグ6位で一つランクが下がるUEFAヨーロッパリーグ(EL)に参加する。この差が影響を及ぼしたとされている。
ユナイテッドは守備陣の補強が当面の課題だ。しかし、クリスタル・パレスのイングランドU-21代表DFアーロン・ワン=ビサカへのオファーも拒否されるなど、ここまでは移籍市場で苦戦中。覇権奪還を目指す名門の苦悩はオフシーズンも続いている。
(FOOTBALL ZONE編集部)