さらなるテストと絞り込みも示唆

　金崎は今季鹿島でエース級の活躍を続け、ヤマザキナビスコカップ優勝の立役者となった。「その起用理由と、6月のスコアレスドローでの問題が解消されたか」について質問が飛ぶと、指揮官は「私を批判するような質問をありがとう」とニヤリ。そして、このタイミングでの金崎、柏木の先発起用こそが正解と強調した。

「私はより良いソリューションを探している最中だ。カンボジア戦でも、また新しい選手を使うかもしれないが、それは同時にリスクでもある。皆さんには説明したが、できるだけ多くの人数を使って、チームがどういう動きをするかを確認したい。金崎と柏木は長い時間をかけて追跡してきた。そして私は彼らに、表現する場を与えていた。この2人は素晴らしい試合をしたので、私は（この判断が）正しかったと思っている。

　私の頭の中では3月の準備も考えている。また1人か2人、トライしたい選手がいる。そして最終予選のときは、グループはもっと小さくなっていると思う。人数がだんだん限られてくるわけだが、できるだけ良いチームを探さないといけない」

　敵地シンガポール戦で1トップ金崎という大発見を果たしたハリル監督。だが、最終予選を見据え、さらなる新戦力発掘とテストを行う方針を明らかにしている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images