“守備要員”からの脱却目指す岡崎 日本代表での刺激を成長のきっかけに

世界最高峰の舞台でもがく侍ストライカー

「自分自身でもプレミアの何がすごいところかっていうのは、まだ判断できたわけじゃない。それは1シーズン通して伝わるもの。ただ身体の強さだったり、プレーがオープンになったりした時に、個人の能力が必要になってくるとか、周りの選手のクオリティーが高いのは肌で感じるので。まあ、世界中にいろんな選手がいるというのは、ブンデスにはいない選手がいるというのはなんとなく理解はできている。スピードだったり身体の強さだったり。フランス人やスペイン人も多いし、そういういろんな部分は体験できている」

 プレミアという世界最高峰の舞台でもがく岡崎だが、日本代表FW陣における存在感は誰が監督を務めようとも別格だ。2008年10月の代表デビュー以来、国際Aマッチで積み重ねてきた47ゴールは歴代3位の成績。今年3月に発足したハリルホジッチ体制下でも、すでに8試合5得点と結果を残しており、得点源として指揮官の信頼は揺るがない。ただ、本人は「日本代表でここ最近、ずっと試合に出ていても満足できていないところはいっぱいある」と語る。

 今回の代表合宿では、同じ1トップのポジションに、古巣マインツで好調を維持する武藤嘉紀、5年ぶりのA代表復帰を果たした鹿島の金崎夢生が入り、練習を行っているという。「今回も良い選手が1トップで入ってきているし、そういう選手たちと争いながら、自分も何か良いものを、もう一回満足できるようなプレーを求めたいと思う」と、常に初心を忘れず、研さんする姿勢を失わない岡崎。日本代表で台頭してくる新たな力との争いの先に、“侍ストライカー”はプレミアの舞台で階段を駆け上がるためのきっかけを見つけられるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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