イタリア紙も報じた48歳カズの契約更新 「彼に時間は存在しないのか」と畏敬の念を抱く

開拓者の功績は今も生き続ける

 数年前、ジェノバの街中で、こちらが日本人だと知ったあるイタリア人から「ミウラは元気にしているか?」と話しかけられたことがある。こちらが「まだプロサッカー選手としてプレーしている。覚えているのか?」と問いかけると、「彼はダービーでゴールを決めてくれたじゃないか!」と返された。彼は熱烈なジェノアサポーターだった。そうやって、いまだにジェノバの人々はカズのことを記憶にとどめている。ガゼッタ紙でも「唯一のゴールだが、それはサンプドリアとのダービーでのものだった」と強調されていた。

 現在はミランで本田圭佑、インテルで長友佑都がプレーしているセリエAだが、“カズ・ミウラ”の名前はイタリアにおいても開拓者(パイオニア)として記憶されている。来年2月に49歳となるカズだが、ゴールの報をイタリアに届けることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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