イタリア紙も報じた48歳カズの契約更新 「彼に時間は存在しないのか」と畏敬の念を抱く

ジェノア時代を振り返りながら報道

 イタリアでも“キング・カズ”の名前がメディアに踊った。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、11日に横浜FCとの2016年シーズンの契約更新が発表されたFW三浦知良について、驚きと畏敬の念、そして少しばかりの懐かしさを交えながら報じている。

「彼に時間は存在しないのか、カズ・ミウラ。かつてジェノアでプレーした48歳のアタッカンテ(FW)は、1年の契約延長を勝ち取った。横浜にある、日本のセリエBにあたるチームだ。クラブは、“キング・カズ”の背番号11にちなんで、11月11日の11時11分に発表した。イタリアで初めてプレーした日本人だということは有名だろう」

 カズは、1994-95シーズンにイタリアでプレーする初めての選手として、ジェノアに入団した。デビュー戦となったACミラン戦で、当時「世界最高のDF」と称されていたイタリア代表フランコ・バレージとの空中戦の競り合いで接触し鼻骨を骨折。いきなりの戦線離脱を余儀なくされた。結局1シーズンのみの所属になったが、21試合で1ゴールという記録を残している。

その唯一のゴールとなったのが、94年12月4日のサンプドリア戦。共に港町ジェノバを本拠地とするチーム同士のダービーマッチにおけるものだった。エースだったチェコスロバキア(当時)代表のトマシュ・スクラビーがヘディングでゴール前に落としたところを、相手最終ラインの裏に抜け出したカズが飛び出してくるGKの寸前で、右足アウトサイドでコースを変えてゴールへ。結局、試合には2-3で敗れたものの、大一番でゴールを奪う勝負強さを見せた瞬間だった。

 

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