「ビックリした」 日本代表DF塩谷が見た、中東移籍への“固定概念”と中島翔哉の成長

塩谷が中島のカタール移籍について自身の見解を語った【写真:吉田太治】
塩谷が中島のカタール移籍について自身の見解を語った【写真:吉田太治】

「ACLで試合した時、こんなに守備ができるようになったんだと。翔哉は成長している」

 中東のクラブに身を置き、昨年末のFIFAクラブワールドカップ決勝ではスペインの名門レアル・マドリード相手に鮮烈なゴールを決めて「Tsukasa Shiotani」の名前を世界に轟かせた塩谷。自らの足跡でもUAE行きの決断が正しかったことを証明しているが、リオデジャネイロ五輪代表のチームメート(塩谷はオーバーエイジで参加)である中島の成長を、今年4月に実現したAFCチャンピオンズリーグでの直接対決で感じたという。

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「翔哉だったら、ポルトガルで活躍して、もっと良いヨーロッパのクラブにも行けたのではないかと思います。それでもカタールを選んだということは、翔哉がカタールに行ったら成長できる、サッカーが楽しいと感じたからかなと。リオ五輪で一緒にやって、点も取れるし、アシストもできて、オフェンス面がズバ抜けたすごくいい選手だと思いました。ポルトガル時代のプレーはあまり見れていませんが、ACLでアル・ドゥハイルと試合をした時、こんなに守備ができるようになったんだとビックリしました。翔哉はすごく成長していますよ」

 プロは勝負の世界。そこには勝ち負けがあり、結果を切り離すことはできない。それでも、塩谷は中島同様、「サッカーはやっていても、見ていても、楽しければいい」と話す。

「楽しくないところで自分を殺して、サッカーをするほどサッカー選手としてつまらないことはないですよ。僕は絶対にそうはなりたくない。自分を含めて、サッカーに関わる人の幸福度が高いのが理想なんじゃないですかね」

 “助っ人”として過酷なサバイバルを戦っている塩谷は、中東サッカーに対する目に対して一石を投じていた。

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