王国ブラジル、3度の“ゴール取り消し”で痛恨ドロー チッチ監督「VARは正しかった」
コパ・アメリカ第2戦でベネズエラに0-0ドロー 会場騒然も指揮官は判定を支持
ブラジル代表は現地時間18日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第2戦でベネズエラ代表と対戦。ゴールネットを揺らす場面もあったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定によって得点が認められず、痛恨ドローに終わった。疑惑の判定だったのではという声も上がっているが、ブラジルのチッチ監督は「VARは正しかった」と判定を支持している。英公共放送「BBC」が報じた。
自国開催の南米選手権に臨んでいるブラジル。初戦のボリビア戦で3-0の快勝を収めたが、ベネズエラとの一戦はもどかしい試合展開となった。
自慢の攻撃陣が再三チャンスを作り、前半38分にはDFダニエウ・アウベスのクロスからFWロベルト・フィルミーノがネットを揺らすも、直前にファウルがあったとしてゴールは認められず。後半15分には途中出場のFWガブリエル・ジェズスがシュートを突き刺したが、VAR判定によってノーゴールとなった。
終了間際の同42分にはFWのエベルトンのパスから初戦2ゴールのMFフィリペ・コウチーニョのシュートでついに試合が動いたかに思われたが、またしてもVAR判定でゴールは認められなかった。
VAR介入に負傷者の治療も重なって後半アディショナルタイムは9分にも及んだ。その間にもブラジルはゴールに迫ったが、結局0-0でタイムアップ。痛恨のドローにスタジアムにはどよめきも起きた。
この結果に「BBC」が「ホスト国のブラジルは3度もゴールが取り消され、ブーイングも浴びた」と報じれば、英紙「ガーディアン」も「ブラジルはVARによって、思いどおりにはいかず」と王国の苦戦を伝えた。
不満の残る結果に終わったが、ブラジルを率いるチッチ監督は「VARは正しかった。不満は全くない。公平で、どちらのゴールも正しいVAR判定だった」と、物議を醸すVARの判定を支持している。