「僕の人生で何百、何千と…」 MF安部裕葵、A代表デビュー戦をどう振り返った?
コパ・アメリカ王者チリとの対戦にも強心臓ぶりを発揮 「特にビックリしたことはない」
森保一監督率いる日本代表は現地時間18日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第2戦ウルグアイ戦が行われるポルト・アレグレに移動。前日チリ戦のスタメン組はリカバリー、途中出場と出番のなかった選手は5対5などで汗を流した。A代表デビューを飾ったMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)は、大会王者に0-4で敗れた試合を「特にビックリしたことはない」と振り返り、強心臓ぶりを覗かせた。
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A代表初選出となった安部は、チリ戦の後半21分から左サイドハーフで途中出場。後半アディショナルタイムにはMF柴崎岳(ヘタフェ)のロングフィードを受けると、自身の軸足の裏を通すバックヒールでマーカーをかわしてFKを獲得するなど、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)とは違った形で攻撃にスパイスを加えた。チリ戦翌日、試合に入るにあたっては、“タメ”を意識していたと明かしている。
「ビハインドの展開で、素早い攻撃をしないといけない、でも試合の頭から速い攻撃しかなかったので、タメを作らないといけない。矛盾しているかもしれないけど、両方を頭に置きながら入りました。特にタメを作るタイプの選手は僕だったり、途中から入った三好(康児)くんはそういうプレーができると思うので、それを求められているなと」
0-2の局面で入ったなか、前がかりになったところをチリに突かれて立て続けに2点を失ったが、「あの展開で失点を気にして入らないし、(点を)取りに行かないと」とあくまで引き分け、勝ち越しを狙った結果だと前を向く。
「敵は違えど、ああいう試合は人生で何回も経験しているので。僕の人生で何百、何千と試合をしてきたなかの一つの試合。特にビックリしたことはない」
20日のグループリーグ第2戦ウルグアイ戦に向けても、「僕は自分がやるべきことを試合の中で考えられるタイプ。試合前にどういうプレーをするとか考えない。試合に入って流れを見てですね」と静かに闘志を燃やす安部。名門鹿島アントラーズで「10番」を背負う20歳は、ブラジルの地で輝く瞬間を今か今かと待ちわびている。