南野、香川に食い込めるか 18歳MF久保建英がA代表初先発のトップ下で示した可能性
チリ戦は無得点も指揮官は「相手の守備を混乱させるだけのプレーをしてくれた」と評価
A代表デビューとなった6月9日のエルサルバドル戦(2-0)に続いて4-2-3-1システムのトップ下に入っており、森保監督は2列目中央での起用をベースとしていることが窺える。“コパ・アメリカ仕様”ではなく、招集制限のない従来のベストメンバーで考えれば、今後は南野や長年「10番」を背負ってきた香川とポジションを争うことになる。
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トップ下1番手の南野は、森保ジャパン発足以降で通算15試合5ゴールを記録。エースFW大迫勇也(ブレーメン)の背後から飛び出すセカンドストライカーのスタイルで、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF堂安律(フローニンゲン)とともに攻撃を牽引してきた。香川は周囲と連動しながら敵陣にアタックする形を得意としている。
一方、久保がチリ戦で示したのは個で打開する力だ。もちろん、南野も打開力を備えているが、相手が警戒するなかでも状況を変えられるテクニックは、南野以上と言えるかもしれない。また中山とのワンツーから2人抜きを決めた場面に象徴されるように、連携プレーにも優れているためチャンスメークに関してはより選択肢が多い。
南野、香川、久保の3人はタイプが異なり、対戦相手や戦術との関係もあるため一概には比較できないが、まだA代表での実績2試合の久保が世界の舞台でも通用すると証明したことは間違いない。森保監督はチリ戦後の記者会見で、久保をこのように評している。
「久保については、今日得点を奪うことも絡むこともできなかったですが、相手の守備を混乱させるだけのプレーをしてくれた。これを継続して、さらにレベルアップした姿を次の試合で見せて欲しいと思います」
スペインの名門レアルへの電撃移籍が決まり、世界の注目度も増す18歳久保が、トップ下争いに高らかに名乗りを上げた。