なでしこリーグMVP受賞で”おとぼけ”スピーチ ベレーザ阪口が自然体を貫き頂点へ
リーグ初優勝&初MVP 「なんで私なんですかね」
2015年シーズンのなでしこリーグ表彰式で、自身にとって念願のリーグ初優勝と、初のMVPのダブルを達成したのが日テレ・ベレーザのなでしこジャパンMF阪口夢穂だ。主にボランチとして攻守に奮闘し、今季リーグ戦は通算10得点を記録した。まさに、チームの中心として躍動してきたことがMVP選出の決め手になった。
しかし、当の本人は意外な様子。受賞後は「なんで私なんですかね」と繰り返した。「自分じゃないと思っていましたからね。ゴールに絡んだことが評価されたのかな? ただ、ベレーザに来てチーム全員で表彰式に来るのは初めてで、いつもの顔がたくさん並んでいるのが嬉しかったですね。でも、まあ、これからですね」と、実感が湧かないといった表情を浮かべていた。
それでも、表彰式においてのスピーチは堂に入ったものだった。
「過去3年(阪口の加入以来)は2位という成績で、去年はもうちょっとのところが大きな差だと思っていて、今年やっと優勝できた。今年はワールドカップもあり、自分自身もいろいろと感じる年だった。サッカーに対して前向きになれない時期もあったんですけど、気が付けばみんなと楽しくボールを蹴っている自分がいた。こうやって表彰式にみんなで来られる未来があったので、サッカーをやっていて良かった。誰かのために頑張るのは、本当に力になると感じた1年でした。私には素晴らしいチームメート、スタッフ、家族、支えてくれる人がいて幸せです。喜びと感謝で、この賞をいただきたいと思います」
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