なでしこMF阪口が初のリーグMVP 優勝した日テレは最多7選手がベストイレブンを受賞
宮間はリーグ特別賞を受賞
個人賞の表彰では、得点王を獲得した菅澤優衣香(千葉)が「昨年に引き続き得点王を獲得できてうれしい。来年も取れるように頑張りたい」とコメント。新人賞を受賞したU-20女子日本代表の清家貴子(浦和)は、10月末のトレーニング中に右膝前十字靭帯断裂および右膝内側半月板損傷と診断され、11月4日に手術を受けたため欠席。クラブスタッフを通じ「今シーズンはなかなか勝てない苦しいシーズンでしたが、賞をいただけたのは多くの方の支えがあったからだと思います。ケガを治して来年は得点王を取りたい」と、復活へ向けて決意のコメントを発表した。敢闘賞は、なでしこジャパンの一員として女子ワールドカップカナダ大会にも参加した上尾野辺めぐみ(新潟)が受賞した。
ベストイレブンは、年間優勝の日テレから最多の7名が選出。岩清水は「このステージに多くのベレーザの選手と共に立てて嬉しい」と喜びを語った。また、チームが8位と苦戦したなでしこジャパンのキャプテン・宮間あやは、日本女子サッカーへの貢献が認められリーグ特別賞を受賞。「残留争いをしたチームから選んでいただき、大変恐縮です。サッカーに対して、人に対して誠実さを忘れずにやっていきたいと思います」とスピーチした。
リーグMVPは、優勝した日テレのなでしこジャパンMF阪口夢穂が初受賞した。スピーチを求められた阪口は、「さっきのベストイレブンのコメントで限界です」と会場の笑いを誘いながら、自身の言葉で受賞の喜びを語った。
「過去3年は2位という成績で、去年はもうちょっとのところが大きな差だと思っていて、今年やっと優勝できた。今年はワールドカップもあり、自分自身もいろいろと感じる年だった。サッカーに対して前向きになれない時期もあったんですけど、気が付けばみんなと楽しくボールを蹴っている自分がいた。こうやって表彰式にみんなで来られる未来があったので、サッカーをやっていて良かった。誰かのために頑張るのは、本当に力になると感じた1年でした。私には素晴らしいチームメート、スタッフ、家族、支えてくれる人がいて幸せです。喜びと感謝で、この賞をいただきたいと思います」