“リーダー柴崎”は「あまり見たことがないタイプ」 同僚MFが証言する寡黙の中の重み
同じボランチの中山は「時折発する言葉が的確で重みを感じる」と柴崎の凄みを実感
森保一監督率いる日本代表は現地時間17日、コパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表と対戦する。東京五輪世代のメンバー中心で臨むなか、MF柴崎岳(ヘタフェ)は前日会見に登壇し、「若い選手にとってこの大会が結果とともに良い経験になるように」と語った。寡黙な印象のボランチは、同僚から見てどんなリーダーなのか。同じボランチのMF中山雄太(PECズヴォレ)は、「あまり見たことがないタイプ」と証言する。
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代表チームに選手の拘束権がない今回、森保監督は東京五輪世代を18人選出するフレッシュな陣容を組んだ。そのなかで、柴崎はMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)とともに数少ないA代表の主力組としてメンバー入りしている。
16日に行われた前日の記者会見で、森保監督とともに登壇した柴崎は、「ワールドカップ(W杯)から若い選手が増えた。今回、特にさらに若くて野心のある選手たちが集まっている」と今回のチームについて説明。そして、「若い選手にとってこの大会が結果とともに良い経験になるように、リーダーという意味で導いていくことが大事になる」と先頭に立って戦う覚悟を示した。
コパ・アメリカ直前のキリンチャレンジカップでもキャプテンマークを巻いた柴崎。所属クラブのヘタフェで思うように試合に出場できない苦しいシーズンを送ったなか、代表シーンではロシアW杯以降、主軸としての輝きを増している。周囲から見た柴崎はどんなリーダーか、同じボランチの中山はこう証言する。
「あまり普段は口数が多くはないと思いますけど、すごくいつもチームのことを考えていて、時折発する言葉が的確で、普段口数が多くない分、すごく重みを感じる。あまりキャプテンの中では見たことがないタイプの方だったので、そういった意味でもすごく勉強になります」
新たなリーダー像を作りつつある柴崎が、コパ・アメリカで東京五輪世代の有望株たちをどのように牽引するのか。“重みのある言葉”と“背中で語るプレー”から目が離せない。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)