タックル成功率100パーセント! ドルトムント香川が示すインサイドハーフとしての進化

日本代表でデュエルの強さを示せるか

 また、パスレシーブ数もギュンドアンの86回に次ぐ79回と、インサイドハーフの2人がしっかりと顔を出してボールを受け、チームの潤滑油となっていた。そして香川のパス方向を示した[DATA-3]を見ると、特に前半は長短のパスを前方に向かって供給。自ら先制点を決めただけでなく、チームがホームで流れをつかむうえで積極的な配球を行っていたことがわかる。

DATA-3-2
[DATA-3]香川のパス方向を前後半で示したもの。ドルトムントが攻勢を仕掛けた前半は積極的な配球が目立った

 宿敵シャルケが相手の緊迫した一戦でゴールを奪うだけでなく、インサイドハーフとして攻守のタクトも振るっていた香川は、トゥヘル監督が率いる新生ドルトムントで着実に新境地を切り開いている。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の口癖で、選手に一番強く求める「デュエル(対決)」という1対1の強靭さを、フィジカルコンタクトの厳しいブンデスリーガで披露している。願わくは、青いユニフォームに身を包んだ日本代表のピッチの上でも香川の進化を見てみたい。

analyzed by ZONE Analyzing Team

データ提供元:Instat

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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