タックル成功率100パーセント! ドルトムント香川が示すインサイドハーフとしての進化

シャルケ攻勢の終盤に連続でタックル成功

 ドルトムントでリーグ戦全12試合に先発出場中の日本代表MF香川真司。ヨーロッパリーグやDFBポカールなど公式戦全体で見れば、19試合7得点7アシストと攻撃陣の軸として見事に機能しているが、そんな「背番号23」の充実ぶりが守備面にも及んでいることが、3-2で勝利した8日のシャルケ戦のデータから明確に示された。

 トーマス・トゥヘル監督の就任とともに、4-3-3システムが導入された今季のチームにおいて、香川は左インサイドハーフを主戦場にしている。昨季までのユルゲン・クロップ政権下での4-2-3-1システムのトップ下に比べて、ピッチを頻繁に上下動し、守備面での貢献がより求められるポジションだが、激しさの求められる伝統の「ルール・ダービー」で、香川はそのタスクをしっかりと遂行していた。

 この試合で香川は、相手のボールホルダーにタックルを4度試みてすべて成功。100パーセントという確率はもちろん、[DATA-1]のとおりタックルの成功回数4回もチームトップの数字となっている。

DATA-1-2
[DATA-1]ドルトムントのタックル成功数と成功率。香川はともにチームトップを記録した

 特筆すべきは、このタックルすべてが後半2分にピエール=エメリク・オーバメヤンがチーム3点目を決めた後の時間帯に記録されている点だ。2点のビハインドを負ったアウェーのシャルケが前掛かりに攻めて来るなかで、香川はアンカーのユリアン・バイグル、左サイドバックのマルセル・シュメルツァーと絶妙な距離感を保ちながら、左サイドの守備強化に貢献していた。

 

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