18歳久保建英の“凄さ”とは? 「小野伸二の再来」と金田氏絶賛、「超えている」点も…

A代表デビューを飾ったエルサルバドル戦、積極的に仕掛けチャンスを演出【写真:浦正弘】
A代表デビューを飾ったエルサルバドル戦、積極的に仕掛けチャンスを演出【写真:浦正弘】

「ゴールからの逆算」が久保の最大の魅力 「ただ上手いという選手ではなく…」

 久保は日本サッカー史にその名を刻む“天才”と、同等のオーラを備えていると絶賛した金田氏だが、プレーの中では「小野を超えている」部分がすでにあるという。

「何よりも久保は、完結できるプレーを持っている。ただ上手いという選手ではなく、常にシュートのイメージを頭の中に描いていて、すべてのプレーが“ゴールからの逆算”になっている。点を取ることが最優先で、その次にシュートを打つためのスルーパスやドリブルを仕掛けるという選択肢がある。この考え方は私が見る限り中島翔哉(アル・ドゥハイル)と一緒で、そこが久保という選手の最大の魅力。プレーの部分で裏切らない」

 久保自身も、A代表デビューを飾ったエルサルバドル戦後に「チャンスがあって決め切れなかったので、南米選手権ではしっかりゴールを取りたい」とコメントするなど、得点への強い意欲を示している。技術の高さだけでなく、圧倒的な求心力やゴールへの執着心も備える18歳レフティーは、南米との真剣勝負の舞台でどんな輝きを見せてくれるのか。レアル移籍でその名を世界に轟かせた久保のプレーには、これまで以上に熱い視線が注がれるはずだ。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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