18歳久保建英の“凄さ”とは? 「小野伸二の再来」と金田氏絶賛、「超えている」点も…
久保のプレーはさらに凄みを増していく 「18歳と22、23歳の時では明らかにスピードは違う」
「自分の経験から言っても、スピードとフィジカルはまだまだ上がっていく。自分も18歳の頃と、22、23歳の時では明らかにスピードが違った。久保を世界のトップレベルと比べると、瞬間的なスピードはまだ足りない。だが18歳というのは成長途上であり、彼がスピードやフィジカルをさらに身につけた時、プレースタイルは確実に広がっていく。ロナウジーニョだってロビーニョだって、メッシだってみんな同じ。小さい頃からやっているプレーは変わらない。大人になってフィジカルが成長し、それが速く、正確に、強くできるようになっただけだ」
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久保の真価が発揮されるのは、まだまだこれから――。順調に成長し20代となってから、そのプレーは凄みを増していくはずだと金田氏は断言する。もっとも、18歳にして放つその圧倒的な“雰囲気”には、21年前に日本サッカー界を席巻した“天才”と同じものを感じるという。
「18歳になったばかりの選手がピッチに立った瞬間、スタジアムの雰囲気を変えてしまう。それは日本サッカーの歴史の中で小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)以来でしょう。ボールを持ったら、次にどんなプレーを見せてくれるのかと、観る者に期待感を抱かせてくれる選手。小野の後に香川(真司/ベジクタシュ)や宮市(亮/ザンクトパウリ)といった選手も10代で日本代表にデビューしたが、小野と同じ雰囲気を感じさせたのは久保だけだった」
1998年に久保と同じ18歳でA代表デビューを果たした小野は、卓越したテクニックを武器とした司令塔として活躍。“エンジェルパス”とも称された芸術的なパスの数々は、プロの世界でも異彩を放つものだった。
「小野は小学生の頃から、日本全国への影響力を持っていた。同世代の選手の誰もが、彼のように上手くなりたいと思う求心力を備えていた。それは久保も同じ。小学生でバルセロナに渡って成長し、18歳で日本代表になった。その存在が、日本サッカー界に与える影響力は計り知れない」