バイエルン時代の教え子の証言 「ファンは最初、彼を信頼していなかった」

　マンチェスター・ユナイテッドのドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが、バイエルン・ミュンヘン時代から師事しているルイス・ファン・ハール監督について「成功をもたらす監督」とサポートを呼びかけている。メディアやサポーターから独特の戦術から批判も受けているオランダ人指揮官だが、ユナイテッドで栄光を勝ち取れるだろうと太鼓判を押している。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。

　シュバインシュタイガーは2009年から11年の間、当時バイエルンを率いていたファン・ハール監督の下でプレー。今季からイングランドの地で2人は再会を果たした。

「バイエルン・ミュンヘンの時と類似性がある。ミュンヘンでも、彼がどんなフットボールをプレーしたいのかということを理解するのにみんな時間が掛かった。しかし、最終的にはブンデスリーガでタイトルを獲得し、UEFAチャンピオンズリーグで決勝に到達した。バイエルンのファンも、最初は彼を信頼していなかったのを覚えている。しかし、彼は二冠（リーグとDFBポカール）を達成してファンから愛されたんだ」

　ここまで首位マンチェスター・シティと勝ち点差2位につけるユナイテッドだが、主将ウェイン・ルーニーがスランプに陥るなど攻撃面では課題を残している。クラブOBのポール・スコールズ氏から「リスクと創造性に欠ける」と批判を受けた。そして、ポゼッションにこだわり抜く独特のファン・ハール戦術に不満を抱える本拠地のファンから試合中に「アタック、アタック、アタック！」と非難のチャントが飛んだ。