イタリア代表落選のピルロに、指揮官が来夏のユーロでの復帰に条件 「セリエAでプレーせよ!」

米ニューヨークシティでプレーする司令塔に、来年1月から3月までの短期レンタル求める

 11月13日にベルギーと17日にルーマニアとの親善試合を行うイタリア代表からビッグネームが外れた。アッズーリの中盤をコントロールするマエストロこと、MFアンドレア・ピルロ(ニューヨーク・シティFC)が招集外になった。アントニオ・コンテ監督は、記者会見の席でその選考理由などを記者会見で語った。代表復帰の条件に来年1月からのセリエAへの短期復帰を挙げている。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が伝えている。

「私はアンドレアに対して、大きな尊敬の気持ちを持っている。だからこそ、冷静に分析しなければならないのだ。そして、彼は私にとって自分自身が検討される材料になっていることを理解しているだろう。彼は来年には37歳になる。注意深く見ていかなくてはいけない存在だ。アメリカのシーズンオフは3月までだ。それで、ピルロがイタリア代表として欧州選手権に参加すべき選手かどうかを判断することを難しくしている」

 すでに出場権を獲得している来年6月から始まるユーロに向けた選手選考の過程で、春秋制を採用しているアメリカMLSのシーズン制が障害になると語った。シーズン開幕から3か月後に本大会を迎えるスケジュールの中で、ちょうどよく本調子になったところでユーロが開幕する可能性はある。だが、コンディションが上がらずにユーロ本大会開幕を迎える危険性もある。かねてから「ピルロにも特別な席はない」と語るコンテ監督にとっては頭の痛い問題になる。

「今回、彼を呼ばなかったのは技術的な問題だ。彼がいないイタリア代表というものも、考えていかなくてはいけないからだ」

 コンテ監督はピルロ抜きでユーロに臨む可能性を示唆した。ニューヨーク・シティFCは今季のMLSを東地区の8位で終え、6位までが進出するプレーオフへの出場を逃した。10月の半ばにシーズンが終わってしまったピルロは、4ヵ月以上のシーズンオフとなる。これは、コンディション調整という意味でかなり難しいものになるだろう。

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