柴崎の相棒に名乗り 20歳MF松本泰志、“対世界”に意欲「試せるものはすべて出したい」
ボランチとして柴崎をお手本に「岳さんから盗めるものを盗んでやっていければいい」
森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日にコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ初戦でチリ代表と対戦する。A代表初選出となったMF松本泰志(サンフレッチェ広島)は、「試せるものはすべて出したい」と大舞台でのプレーに意欲を見せた。
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代表チームに選手の拘束権がない今回、森保監督は東京五輪世代を18人招集するフレッシュな顔ぶれをチョイス。今季広島でボランチのレギュラーを勝ち獲り、リーグ戦13試合に出場した松本も、初めてA代表に名を連ねた。
そのなかで松本が主戦場とするボランチは、ロシア・ワールドカップ以降主軸の1人を担うMF柴崎岳(ヘタフェ)、同じ東京五輪世代のMF中山雄太(PECズヴォレ)とMF渡辺皓太(東京ヴェルディ)がライバルになる。現状を「感触は悪くない」と語る松本は、先輩の柴崎をお手本にしつつ、自らの特長を発揮したいと意欲を見せる。
「(A代表は)一つひとつのプレーのクオリティーが高い。そこを見習って、同じポジションの(柴崎)岳さんとかから盗めるものを盗んでやっていければいい。(個人としては)縦パス、サイドチェンジとか長所である攻撃の起点となるプレーを増やしていきたい。あとは、最近向上している守備の部分。パスコースの消し方、空けておいて奪うところだったり、寄せの早さはJリーグを通して良くなっていると思う。世界レベルを止めることによって自分の自信にもなる」
チリの中盤には、“潰し屋”として知られるMFアルトゥーロ・ビダル(バルセロナ)というビッグネームが立ちはだかる。不用意にボールを失えば、一気にカウンターを食らうリスクがあり、ボランチにかかるプレッシャーは大きい。それでも、松本は「怖さはあまりない」と勝負の姿勢を貫く。
「狙いすぎると、失ってからのクオリティーは相手がすごく高いと思うので、上手く時間作りながら、常に前を覗きながらタイミングよく入れられたらなと。持ちすぎればやっぱり潰されるけど、1枚交わせばチャンスになる。ドリブルも数を増やしていきたい。ここ(コパ・アメリカ)でやることによって、自分の通用する部分と課題が多く見えてくると思うので、すごくいい経験になる。自分の試せるものはすべて出したい」
成長著しい松本が柴崎の“相棒”の座に名乗りを上げるのか、大きなアピールチャンスとなりそうだ。